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シャトー・メルシャン ももいろメルロー 2008年
【産地】 長野県桔梗ヶ原地区 、山梨県
【使用品種】 メルロー 76% 、マスカット・ベリーA 24%
【栽培方法】 棚式(メルローには一部垣根式を含む)
【収穫】 マスカット・ベリーA 9月中旬、メルロー 10月上旬
【醗酵】 18-20℃ 約16日間
【育成】 ステンレスタンク 2ヶ月
【アルコール度数】 12.3%
【総酸度】 6.3g/L
【残糖度】 1.5g/L
【生産量】 フル 10,100本、ハーフ 4,894本
【瓶詰め日】 2009年1月22日 750ml、1月23日 360ml )
【容量】 750ml および 360ml

【ヴィンテージ】
長野県内
春先は寒暖の差が大きく、天気は数日の周期で変化したためブドウの萌芽はやや遅れた。 6月上旬は前線や寒気の影響を受け曇りや雨の日、中旬は高気圧に覆われ晴れの日、下旬は再び雨の日が多かったが、7月には前線の活動が活発でなく晴れて暑い日が多かった。梅雨明け後は晴れて厳しい暑さが続きブドウは順調に生育した。
8月は大気の状態が不安定な日が多く多雨となったため、ブドウの葉、果実に病気が発生した。9月上旬は高気圧に覆われ晴れて気温が高く、中旬には日中の昇温と朝晩の冷え込みで昼夜の温度差が大きくなった。下旬は台風13号、前線、低気圧の影響で曇りや雨のぐずついた天気となった。
9月の好天はブドウの成熟を促進させ、昼夜の温度差は着色をスムーズに進行させた。
しかし、収穫間近の天候不順により病気が多発。栽培家は病果を取り除くことに労力を費やした。色づきの良いブドウが収穫されたが、収穫量は大幅に少なくなった年となった。

山梨県内
春先は低気圧や前線が通過し曇りや雨のぐずついた日が多かったため日照時間は少なく、気温も低めであったため、ブドウの萌芽は若干遅れた。GW中は高気圧に覆われて晴天日が続いたが、その後、強い寒気が南下し気温の変動が大きくなった。低気圧や前線の影響で曇りや雨の日が多く、月降水量は平年の倍であった(3つの台風が上陸)。
晴れた日の気温が高めに推移したため、ブドウの開花は平年より2〜3日早まったが、開花期は低温で推移したため、結実不良となり果粒は粗着(バラ房)傾向となった。梅雨期間中は湿度が高く、例年になく病気が多発した。梅雨明け後1週間は降雨なく高温乾燥状態が続いたが、8〜9月には午前中は晴れてうだるような暑さ、午後になると雲に覆われ大気の状態が不安定となり局地的な集中豪雨(ゲリラ雷雨)に見舞われた。猛暑日、真夏日日数は平年を上回ったものの1日を通して晴れた日が少なく「猛暑、残暑」の印象は薄かった。 栽培家は、収穫数量の減少や品質低下を抑えるため防除策に追われた一年であった。

【テイスティングコメント】
明るいストロベリーピンク。香りにもイチゴなどのベリー系果実のキャンディーを思わせる要素があり、チャーミングで、フレッシュ感に溢れ、軽やかにふわりと立ちのぼる。なめらかなアタックとフレッシュな酸、そして最後に少々の収れん性が引き締め役をしている。軽過ぎず重過ぎず、心地よい辛口ロゼで、守備範囲が広い。サーモンの手まり寿司、生ハム&野菜、サラダ・ニソワーズ、豚の味噌漬け焼き、鶏のつくねなど、気軽に合わせて楽しみたい。(2009年4月)


テイスター紹介
名越 康子(なごし やすこ)
鳥取県出身。
ワイン輸入会社勤務を経て、ワイン・ジャーナリストとして独立。
ワイン専門誌、ライフスタイル誌などで執筆活動を続ける。
2005年、同業かつパートナーでもある柳忠之氏とともに、シャンパーニュ騎士団より「シュヴァリエ」を叙任。夫婦同時叙任は世界初。
→HPはこちら




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