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Creating Shared Value

日本ワインづくりの発展と
地域社会への貢献

シャトー・メルシャンは、日本ワインの黎明期から、
新しい栽培方法の導入や醸造技術へのチャレンジを続け、
日本ワイン全体の発展のため、新技術の公開をはじめ、人材育成や遊休地活用、
雇用の創出などを実践。地域、自然、未来との共生を目指しています。

日本ワインが、日本と世界中の人達に愛され親しまれるお酒になること。そして、
日本を世界の銘醸地に──それが私たちの願いです。

シャトー・メルシャンの活動

  • 1 日本ワイン全体の品質向上への取組み
  • 2 遊休荒廃地の活用
  • 3 ワイン産業を支える人材育成
  • 4 次世代の農業体験
  • 5 草原・絶滅危惧種再生
  • 6 地域交流の場つくり
  • 7 地元人材雇用機会創出
  • 8 重要文化遺産の維持
  • 9 地域のワイナリーと連携した発信
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1. 日本ワイン全体の
品質向上への取り組み

技術公開と日本ワインの品質向上

シャトー・メルシャンは、日本ワイン造りのパイオニアとして、その品質向上に取り組んできました。
例えば、日本固有のブドウ品種「甲州」では、1983年、大塚謙一、浅井昭吾(筆名:麻井宇介)が業界に先駆けシュール・リー製法を取り入れ、旨みのある辛口タイプの甲州ワインの醸造に成功、停滞していた甲州ワインに新たな可能性を切り拓きました。また、2004年、当時ボルドー大学の研究員だった富永敬俊氏と共同で「シャトー・メルシャン 甲州きいろ香」の特長である柑橘系を思わせるさわやかな香りを引き出すための、栽培方法、醸造方法なども研究し、香りの甲州という、新たな甲州ワインの魅力を創り上げました。そして、本来なら企業秘密ともいえるそれらの製法を、他のワイナリーに公開してきました。
我々の先人たちは、シャトー・メルシャンだけが成長するのではなく、日本ワイン全体の品質が向上することこそが、日本はもちろん世界のお客様に日本ワインの美味しさを知っていただくためには欠かせないと考えたからです。その考え方は、シャトー・メルシャンのフィロソフィーとして、今も息づいています。

2. 遊休荒廃地の活用

椀子ヴィンヤード、片丘地区、
上小田原地区など

農業就業者の高齢化、後継者不足から、農村部では農地の遊休荒廃地化が社会課題になっています。シャトー・メルシャンでは、このような遊休農地で醸造用ブドウの栽培を行う事による課題解決に取り組んでいます。地権者の方のご理解を頂き、自社管理畑として、山梨県甲州市上小田原地区、長野県塩尻市片丘地区、桔梗ヶ原地区、長野県上田市椀子ヴィンヤードでブドウ栽培に取り組んでいます。

3. ワイン産業を支える
人材育成

塩尻ワイン大学
塩尻志学館高校のワイン授業
山梨大学のフロンティアリーダー育成
千曲川ワインアカデミー など

ワイン業界の持続的発展をめざして、シャトー・メルシャンでは各ワイン産地での人材育成プログラムに参画しています。講義や実習を通じて長年培ってきた知見を広め、人材輩出に貢献しています。長野県では、塩尻市、志学館高校と3者で産学連携協定を結び、シャトー・メルシャンのスタッフがブドウ栽培、ワイン醸造の実習を担当しています。このカリキュラムを履修した生徒で、現在メルシャンで活躍している者もいるほか、地元塩尻市のワイナリーへ就職され活躍されている方もいます。

4. 次世代の農業体験

塩川小学校じゃがいも栽培

椀子ヴィンヤード開園直後から地元である塩川活性化組合の皆さんの協力のもと、塩川小学校の児童の食農教育の一環としてジャガイモの栽培に取り組んでいます。栽培にはヴィンヤードの一画を提供し、スタッフも一緒に汗を流しています。今では3年生の授業の一環として行われるようになり、収穫したジャガイモは小学生が調理してくれ、みんなでおいしくいただいています。

5. 生物多様性の推進

椀子ヴィンヤード、城の平ヴィンヤード
片丘ヴィンヤード、天狗沢ヴィンヤード

2014年から農研機構、キリンホールディングスと共同で、遊休荒廃地から転換したワインのためのブドウ畑における生態系調査を行っています。
遊休荒廃地を垣根仕立て・草生栽培の日本ワインのためのブドウ畑にすることで、ブドウ樹の下や樹間に広がる下草を定期的に刈ることにより、良質で広大な草原の役割を果たし、絶滅危惧種を含む多様な生態系を育むことが調査で分かりました。
2023年には、事業として農産物を生産する畑では唯一「椀子ヴィンヤード」が環境省による「自然共生サイト」に正式認定されました。事業が継続されている限り草原も保全されるという、継続性の担保も高く評価されています。

6. 地域交流の場つくり

大森地区、新鶴地区

メルシャンが1982年からリースリングの契約栽培に取り組んでいる秋田県横手市の大森地区。1987年からは、その年に造られた「大森産ブドウのワイン」を地元の皆様と共に味わい、楽しむ「大森ワインパーティ」が開催され、活況を呈しています。一方、シャルドネの代表的産地である福島県会津美里町の新鶴地区では、1977年生産者の収穫祭「新鶴ワイン祭り」がスタートし、新鶴産のワインと共に、福島県産牛&地元野菜のバーベキューを楽しむイベントとして、盛り上がりを見せています。

7. 地元人材雇用機会創出

椀子ヴィンヤード

適品種・適所を求めるシャトー・メルシャンは、1970年代から各地にブドウ契約栽培をスタートさせました。各契約ブドウ産地は、今日にいたるまでにはいろいろな試練や苦労を伴いましたが、現在ではお客様のご支持をいただける品質の高いワインを送りだしています。また、自社管理畑では、地元のシルバー人材のお力も借りてブドウ栽培に取り組んでいます。シルバーの方々も風光明媚な圃場の中で活き活きと作業をされており、私たちにも良い刺激になっています。

8. 重要文化遺産の維持

ワイン資料館、塩尻セラー

1904年に建てられた、現存する日本最古の木造ワイン醸造所『旧宮崎第二醸造所』は「山梨県指定有形文化財」「経済産業省 近代化産業遺産」にも指定されている貴重な建物です。1974年からはワイン資料館として常時お客様に開放し、明治期以降に実際にこの場所で使われていた貴重な醸造器具の展示や、今日の『シャトー・メルシャン』の礎となった先人たちの軌跡・功績や、ブドウ産地のご紹介などもご覧いただけます。 また、1913年に開設した現シャトー・メルシャン塩尻セラーも、2018年秋には桔梗ヶ原ワイナリーとして生まれ変わり、醸造設備のほか、現在は非公開としている80年の歴史ある半地下セラーや昭和まで使用していた大樽の展示などツアーでお楽しみいただけるようになります。

9. 日本ワインのSDGs

勝沼ワイナリー、桔梗ヶ原ワイナリー、
椀子ワイナリー

シャトー・メルシャンは、3つのワイナリー全てにおいて、購入するエネルギーの再生可能エネルギー100%化を実現しています。
その他、溜めた雨水の再利用や、ワインの仕込み時に出る搾りかすを発酵させて堆肥にし、畑へ戻す循環型農業も実践しています。剪定枝を燃やさず砕いて畑へ撒くことで、二酸化炭素の削減にも取り組んでいます。
2023年より椀子ワイナリーでは、ワイナリーのSDGsへの取り組みを学べる「SDGsツアー」を開始。
多くのお客様に日本ワイン造りにおけるSDGsへの取り組みを発信しています。